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タクシードライバー

Posted by Tommy on 08.2011 未分類   0 comments   0 trackback

タクシー・ドライバー【ワイド版】タクシー・ドライバー【ワイド版】
(1998/10/23)
ロバート・デ・ニーロ

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ベトナム帰りの青年を描く事で、アメリカの負の歴史と病巣を焙り出すという、当時の社会背景と含ませた作品なんだろう。

自己中、独り言、被害妄想、責任転嫁、引き篭り、ストーカー、逆恨み、オタク等、トラビスの性格は人間なら誰でも持ってる陰の要素の固まりである。だから我々はトラビスの中に自分を見つけ、その行動に共鳴したり、ラストの血まみれクライマックスに陶酔することが出来る。そしてトラビスやデニーロの熱狂的なファンになったりすることも出来る。自分もこの映画は大好きだ。

人間である以上は、本作をを観て共感する箇所がいくつか存在するべきだと個人的に思う。表現が稚拙だが、やたら「夢」や「希望」に邁進するよりも、人の持つ痛みに「共感」することが人間として最も大事なことだと思うからだ。この作品の主人公は貧乏でサエない男。しかも日の目を見ることなく破滅。ラストだって夢や希望、愛にも無縁だ。

スコセッシは我々聴衆を試したのだろう。「オマエらはトラヴィスという男にどれだけ共感できる?人間は孤独で、どうしようもない生き物であるのが真実なのだ」と。その点で本作を凌駕する作品はこの先もそう簡単には生まれ得ないに違いない。評価の内容は別にして、このような孤独感を強調した映画に関心を持つ人が増えたのは、我々が生きるこの世界は、実は寂しいところだという裏付けだろう。

人種の坩堝と言われるニューヨークのタクシー運転手の持つ疎外感が主題だが、この映画が作られた30年前の日本では、それに共感を持つ人は現在より少なかったに違いない。何故なら大家族から核家族化が進行し、車社会やプライバシーの主張によって、人間といえども共存社会だから生きていられるという事実を忘れがちになり、人が孤立しつつある今の日本だからこそ、この映画に惹かれる人が多くなったのではないだろうか?

最近では日本でも「誰でもよかった」的な殺人犯がいる。最後のデ・ニーロの行動にもそれが現れている。しかし、殺人未遂の後、いくら撃ち合いだったからと言って、殺人現行犯が英雄視されるというのは西部劇ではあるまいし、どうかと思う。この辺に個人主義を重視し、銃規制に甘いアメリカ社会の凍りつくような怖さを感じる。
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Tommy

Author:Tommy
永遠の趣味である映画に対して、変わらぬ情熱を持つTommyです。

独自の視点で映画を語ることが大好きで、いろんな意見交換をしたいとも思っています。スタイリッシュな映画監督の作品は好きで、自分の世界を確立している人の作品にはいつでもハッとさせられます。自分自身も独自の世界を築いて行きたいです。

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