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インビジブル

Posted by Tommy on 10.2011 未分類   1 comments   0 trackback

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(2003/11/21)
エリザベス・シュー、ケビン・ベーコン 他

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『インビジブル』


原題:HOLLOW MAN
製作年度:2000年
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
出演:ケヴィン・ベーコン 、エリザベス・シュー 、ローナ・ミトラ


ヴァーホーベン先生の映画は、お下劣で、品の無いのが特徴で(苦笑)、ハリウッド・エンターテイメントの殻を被ってはいるケド、正統派とは道徳観の異なる毒気が好きだ(笑)。

本作の真に身勝手な主人公の悪行は、しでかす事のスケールが小さい分、余計に品がなくて、わからんではないイヤラシさがある。大きな力(?)を手に入れたって、所詮、凡人のやらかす事はあの程度...そこに妙に納得ができて面白い...というか、そんな自分が悲しかったりもして...。

物語の下世話な展開や悪趣味ぶりが酷評されている本作であるが、そもそもヴァーホーベン先生に物語の緻密さや作品の高尚さを期待するなんて無意味な事。科学発展も政治駆け引きも善悪の葛藤も何にも無し! 透明になったら思い切り男の欲望を果たすだけだろ!自分の望みを果たすだけさ! という監督の高笑いが聞こえてきそうだ。

加えて、透明になる過程で見ることが出来る、理科室の人体模型もどきのグロい姿は特筆モノだ! ヴァーホーヴェンの変態趣味丸出しで、自身の下品さを一切隠そうとしない、彼の潔さに乾杯! ユーモアの質量の違いも、過去の「透明人間」モノと比べると一目瞭然。

ある意味、ヴァーホーベン監督は素晴らしい。何が素晴らしいのかって? それは、万人を例外なく「嫌」な思いにさせるところだ。でも実は人間として見てはいけない、やってはいけない、考えてはいけない・・・っていう部分を見せるから、そんな気持ちにさせるワケで、今時「性悪」な部分を赤裸々に表現する人っていないだろう。そこがこの監督の凄いところ。

監督の色が作品全体を支配している作品は結構あるが、結局、そういったタイプの映画はその色が好きか嫌いかで決定してしまう。評価が真っ二つに分かれるのを恐れもしない姿勢は僕は嫌いではない。芸術の質がどうであるのかという話は横に置いといて、創造する人間の(ある意味)真摯な態度さえ見えてしまう作品だ。
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アルビノ・アリゲーター

Posted by Tommy on 22.2011 未分類   1 comments   0 trackback

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(2000/05/26)
マット・ディロン、フェイ・ダナウェイ 他

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『アルビノ・アリゲーター』

原題:ALBINO ALLIGATOR
製作年度: 1996年
監督:ケビン・スペイシー
脚本:クリスチャン・フォード
出演:マット・ディロン、ゲイリー・シニーズ、ヴィゴ・モーテンセン、ウィリアム・フィクトナー


名優ケヴィン・スペイシーの映画監督デビュー作。俳優の監督作というと、思わず自分自身も出演してしまうのが半分お約束事みたいなものだが、この映画にスペイシーの出演は無し。変な勘違いをしていない、その潔さは良い。

が、それと映画の出来は全く別問題。ひょんな事から逃げ込んだバーの中で立て篭もる犯人と人質たちのやりとりは、最初はどんな展開になるか期待をさせながら結構楽しめる。。。。筈なのだが、淡々と進むだけなので、果たしてこの状況から、どのように展開するかと期待は持たせはするものの、そのまま特に盛り上がりも無いままズルズルと進行して、いつの間にか終わってしまったような印象。中盤までは中々の出来だが、残念な事に途中でストーリーが何となく読めてしまう。そうなると、後はスピーディーな展開で一気に走り抜けて欲しいのだが、これが少々ダレ気味。そしてラストとなるワケだが、後味が悪くすっきりしないまま終わりを迎える。全体的に意外性に欠けるという感想だけが残るのみだ。

ホントに惜しいなと思う。意外性のあるキャスティングもいいし、ストーリーも決して悪くは無い。 でも舞台劇のような物語の進め方に荒さや無理が見えるのが惜しい。本当に警察が追ってるのは誰か判ったり、途中からバタバタし始め、え?ええ?という間に終わってしまったような中途半端な感じだ。

結局、この映画は皆の騙し合いごっこというか、秘密ごっこだったワケだね。そして、その中で強い者が弱い者を淘汰し、食い物にして生き延びてゆく。その例えであは結構面白いのだから、密室劇に必要な緊張感、クライム・ムービーに相応しい切れ味や意外などんでん返しが欲しかった。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

Posted by Tommy on 22.2011 未分類   0 comments   0 trackback

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(2011/03/18)
ティル・シュヴァイガー、ヤン・ヨーゼフ・リーファース 他

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『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』

原題:KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR
製作年度: 1997年
監督:トーマス・ヤーン
音楽:ゼーリッヒ
脚本:トーマス・ヤーン 、ティル・シュヴァイガー
出演:ティル・シュヴァイガー、ヤン・ヨーゼフ・リーファース、モーリッツ・ブライブトロイ



展開が都合の良い、スカッとする娯楽映画。目新しさを感じるような独特なセンスは感じないが、これはこれで面白い。自分が映画に今一番求めているのはそういう目新しい独特なものだと感じる。

ドイツ人は、「法律は守る」ということにすごい忠実っていうイメージがあるが、それが何となく納得出来る。「法律を守る」というか、「法律を破ること」とか「警察に捕まる」ということにドイツの人々は日本人よりも恐れを持っていて、それが何となくこの映画にうっすら反映している。だからこそ、恐れも無く荒唐無稽な行動をする為には、病魔で死さえ恐れないという背景が必要なのかも。

タバコやら2丁拳銃やらで表面は荒っぽく見せているけど、内容はすごく純粋。そこがポイントなんだろう。世間からは強盗、誘拐犯と見られつつも目的は「海をみたい」という無邪気で切実な望みのまま。ホテルでお互いに紙に自分の願いごとを書きあうシーンは気に入ってる。

ホントに面白いし、心地よい。何ともいえぬこの軽くて優しいノリが最高。細かいことを言えばキリが無いが、もうなんでもありって感じでやりたい放題。でもやり過ぎない。この中途半端さが良い。カッコ良いけどカッコつけ過ぎない、切ないけれどそうでもない。これだけ良いセンスで娯楽作品に徹してるところが凄い。

荒っぽさから純粋さを引き出しているのはなかなか珍しいかと。ドラマとしてもバイオレンスとしても一度は観て欲しい。

Posted by Tommy on 18.2011 未分類   0 comments   0 trackback

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Robert De Niro、Gérard Depardieu 他

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『1900年』

監督:ベルナルド・ベルトルッチ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパルデュー 、ドナルド・サザーランド、ドミニク・サンダ


大農場主と小作人という立場の違いを超えた二人の男の友情と確執を通して、20世紀前半のイタリア現代史を見据えた、巨匠ベルトルッチ渾身の大長編。

1900年の夏の同じ日に生まれたアルフレードとオルモ。それぞれ大地主と小作人頭の息子という立場の違いはあったが、二人は仲よく育っていった。やがて成長したオルモ(ドパルデュー)は搾取される農村社会を救うべく立ち上がり、地主となったアルフレード(デ・ニーロ)と対立することになる。時あたかもファシズムが台頭、時代は混乱期へと入っていた・・・・。

何せこの上映時間。。。。僕の映画人生の中で最も長い映画の一つだ。歴史モノという事で、手を伸ばしづらいかも知れないが、5時間を越す長尺を丹念に綴るベルトルッチの手腕は一時たりとも休まることが無い。更に、この壮大なドラマを形作った。映画史にも類を見ない程の悪役をドナルド・サザーランドが、ほとんど俳優生命を賭けて演ってるので、観逃す手は無い。

二部構成となっており、一部の最後のサザーランドの異常な演技が、どうも尋常でない雰囲気を醸し出す。強烈なイメージの連続で見る人によっては、悲鳴を上げかねないシーンが強烈な印象を残す。酷い侵略もあったんだなあ、なんて呑気な事を言えるのは僕が平和ボケし過ぎているからなのか。。。

これだけのスターを揃えていながら、サザーランドの印象が全てをかっさらっている感じだ。後年デニーロとサザーランドは『バックドラフト』で1シーンだけ相まみえる事になるのだが、この映画を踏まえて観ると面白い。

プロレタリアとブルジョワジーの階級闘争、友情、ファシズムの台頭、と物語の設定自体が単純化されているが、物凄く象徴的な部分だけが拡大されていて、物語には緻密さはない。エピソードというのも見世物的な部分が多くて娯楽的な要素も大きい。だからテーマの重々しさとは関係なくグイグイとのめりこめる。この5時間以上の大作を、ベルトルッチは全く飽きさせる事無く、実に見事な人間ドラマに仕上げているのが凄い。

だが、何より見事なのはストラーロの撮影、本当に動く絵画のように美しい。後年の飾り映画にはない、美と醜があるのが素晴らしい。

ベルトルッチはこの映画を撮り上げて以降は、なにか脂が抜けた感じで、世界的名声を得た『ラスト・エンペラー』にしても、「周りがどう言おうが俺はこれを描く」というギラギラした熱気は伝わって来なかった。彼の映画人生の全てを掛けた素晴らしい作品というのは認めるが、生々しい(ここでは何かは触れない)描写が少し間口を狭めているのは、勿体無い気もする。

ソードフィッシュ

Posted by Tommy on 18.2011 未分類   0 comments   0 trackback

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ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマン 他

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『ソードフィッシュ』

監督:ドミニク・セナ
製作:ジョエル・シルバー
出演:ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、ドン・チドール


なんだかとってもB級っぽい。とにかく、政治的背景とかストーリーの細部とかをいちいち気にし出すと、もう観れないタイプの映画。

とは言うものの、トラボルタの怪人ぶりハマり振りが全編を彩り、演技の凄さは申し分なし! 髪型、髭の中途半端さも怪人ぶりを際立たせてる!そして冷徹。クールさがカッコイイ!

アクションシーンもハデだし、後半の盛り上がりやバスが飛んじゃうシーンなんてもう興奮したね!

娯楽アクション作品なんだけど、ガブリエルを合衆国の政治の縮図と解釈するのなら、もしかしたらメッセージ色も強い作品なのでは? と思ってしまう。 テロを憎みテロ撲滅を図るが、対抗手段も同じくテロまがいなんだぞ! お前らと何が違うんだ! でも綺麗事では解決しないんだ、みたいな・・・・

「マトリックス」ばりの映像効果よりも、そのストーリー、内容に惹かれました。見事に騙されてしまい、「大した奴だよ」・・・はい! その通り! オープニングからハデにぶっ飛ばして、「数日前…」の展開に少しウンザリしかけたけど、そのシーンに繋がるまでのスムーズさと、オープニング=エンディングというパターンじゃなかったから良かった!

ただのドンパチの映画ではなくて、その辺りをきちんと考えているようだ。そして、そういう筋の通った悪役をやっているトラボルタがやはり良い! とったお金ももともとは空なところから発生したものだし、一応彼なりの信念を持った使い方をしていますから。それをちゃんと表しているだけでも、他のドンパチ映画よりもよっぽど面白いと思うなあ・・・

プロフィール

Tommy

Author:Tommy
永遠の趣味である映画に対して、変わらぬ情熱を持つTommyです。

独自の視点で映画を語ることが大好きで、いろんな意見交換をしたいとも思っています。スタイリッシュな映画監督の作品は好きで、自分の世界を確立している人の作品にはいつでもハッとさせられます。自分自身も独自の世界を築いて行きたいです。

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